[br num=”1″]
街中を歩いていると看板や立て看板、壁面広告にバスなどの車体に描かれた広告など・・・至るところに広告を見かけることができます。
正直、みんな慣れっこになっていませんか。
街中にあふれる広告は果たして機能しているのか
街中にあふれる広告は(大企業の)新商品のPRであったり、イメージ広告に近いレベルのものが多いものです。「あー、あの会社って立派な企業なんだなぁ」というイメージ広告としてしか機能してしないと思います。
それこそテレビショッピングで、煽るように買わせる・購入につなげる・クロージングさせるようなPR・広告はなじみませんし、繰り返しますが人は反応しないものです。
ある意味風景の一つとして街中に溶け込んでいるようなものです。風景の一部、デザインみたいなものです。
広告を出している側の方には失礼ですけど、見る側にとっては食傷気味になりますね。「もういいよ。満腹感でいっぱい」と言う感じです。
これでもか、これでもか、という感じです。
最近では、オーロラビジョンというのですか、大きな電光掲示板が目に付くようにもなりました。
実は、あの手の広告に出稿する側の人間として予算等の費用を検討したことがありますから、どのくらいの費用・コストがかかるかというのは分かるつもりです。
結構な金額になります。(もちろん例外的に相対交渉ですから格安で請け負ったり、依頼したりしているケースもあるかとは思いますが)
以前、海外の広告事情を少しだけ勉強したこともあります。広告先進国のアメリカなどは、目につくところにはすべて広告がある、というような感じで日常の風景が出来上がっていました。
それこそ、「えっ、こんなところにまで」というイメージです。
いずれは日本にも入ってくるのだろうね、と思っていたものでした。やがて・・・(ちゃんと)入ってきました。輸入されるのですね。
冷静に考えてみてください。あなたは・・・そういった街中の看板や広告に反応しますか?
例外的な反応は別ですよ。たとえば、海外旅行に行きたい!と思ったら・・・やけに街中にトラベル会社の看板が目に付くようになったとか、ある特定の車を購入しよう!と決意したら、街中を走っている車の中に、予定している車をたくさん見かけるようになった、というものです。
これは見る側の人間の潜在意識レベルからの情報収集機能が稼働しているということです。
こういった場合は別にしての話です。
電車のつり革にも広告がある時代です。ほとんど無視というか、気にならなくなっているのではないでしょうか。
残念ながら広告を出す側の意図・狙いほどには、人は意識していないというのが実際のところだと思います。
まだスマホなどのネット上に広告を出す方がましかも知れません。
ではチラシはどうなのか?
自宅に配布されるチラシ、いわゆるポスティングについては別の機会にしたいと思いますが、ここではビラという意味でのチラシです。
よく駅周辺で居酒屋のアルバイトが生ビール一杯のクーポン券などを配布しているような感覚でのチラシ≒ビラをイメージしてください。
実は、このチラシ≒ビラについては効果てきめんの場合とそうでない場合があります。それは・・・
最終的には(ここでの)チラシ≒ビラを手にするのは人です。また、次の行動を判断・選択するのも人です。
つまり、人と人のコミュニケーションが極めて大切なのです。
普通に配布しても誰も反応しませんし、ビラそのものをもらってもくれません。
でも、たとえば・・・
二人ずれの、ちょっとほろ酔い加減のサラリーマンに「飲み直しにいかがですか。ちょっとした飲み直しにピッタリのお酒と珍しい料理がありますよ」なんて言葉とニッコリとした笑顔があれば反応してくれるお客さまが出てくるのです。
要は、人対人とのコミュニケーションだと再認識することが大事です。
確かに昔は大量生産・大量消費の時代にはチラシは有効な手段でした。でも、時代が違います。
逆に広告代理店の側や、広告を印刷する側(提案やアドバイスをするべき側)が時代遅れなのかも知れません。それでも、広告を出す側がいるから成り立っているビジネスなのでしょうね。
さて、チラシを配布するとなると人対人のコミュニケーションが大事ですよということを指摘しました。
もし、新しくフラダンス教室を開設するとしたら、どこでチラシを配布しますか。業者にポスティングをお願いしますか。
(ポスティングは、極論すればドブにお金を捨てるようなものです)
来て欲しい人たち、来て欲しい人たちの周囲にいる人たち、フラの魅力に気付いていない人たち、そういった刺激に飢えている人たち・・・
そんな人を(相手を)想定しながら、自分が開設する予定地周辺を自分の目で確かめるために歩き回ったりしてみることもお薦めです。
ケイキコースも用意するなら、幼稚園や保育園、スポーツクラブ(キッズコースがあるクラブ)などの近くで、ビラ配りをする
お年寄りが集まる集会所(老人クラブ的なお茶会やカラオケ同好会的な集まり、趣味の集まりなど)で、ビラ配りをするといったようなことを自分で考えて、開設予定地の場所や希望する生徒さんを想定しながら声掛けする、という発想が大事ですね。
もちろん、コミュニケーションが前提のビラ配りです。体験からの楽しさや面白さ、充実感(時には苦しいこともあるけど)みたいな点を、個別に相手に訴えることができて初めて効果のあるビラ配りとなります。
少しずつ少しずつ、切り崩していく、とうような取り組み姿勢です。
そこからの口コミや、飢えている人たちが友だちを誘っての「連れ」での参加、そういったものに波及していくことを期待するやり方はいかがでしょうか。
業者やアルバイトに依頼してのチラシ配布・ビラ配りをするなら、よっぽどきっちりとしたやり方や配り方を指導してお願いしないと効果はないかも知れません。そんなものだと認識することの方が重要です。
とにかく、体験に来てもらうまでは大変です。人に行動を起こしてもらう、ということがいかに難しいかということですね。
あとは、フラダンス教室を応援してくれる応援団ともなってくれる人たちを(場合によってはお店などを)巻き込んでいくやり方ですね。
これは意外と大切なことです。自分が知らない間も、(勝手に)PRしてくださる可能性が高いからです。
そういう人物・人材と出会えるというのは運かも知れませんが、自分から積極的に仕掛けていくこともありです。
いずれにしても、「仕掛け」はたくさんあった方がいいのは間違いありませんから。
(あなたが怒るかも知れませんが)自分一人の力というのは意外と小さいものです。できることも限られています。人の応援や手助け(パワー)があってはじめて何でもできる、しかも「とんでもないこと」まで、できるというのが人の世です。
利用できる分は、というと悪い意味にとられそうですが、遠慮することなく(誰かの)他の人の力を借りましょう。
(最後のアドバイスは老翁の人生哲学的な話でした。無視していただいても構いません)
まとめ
集客する時に、街中で見かける看板や広告塔的な発想からの手段は、検討することさえ必要ありませんね。費用対効果という点では、大企業向けの手段なのです。
チラシ(ポスティングは除く)≒ビラ配り的な手法で、新規フラダンススタジオのオープンをPRしたり・告知したりする時には、「あーたくさん配布した(あとは効果を期待してワクワクして待つ)」という自己満足的な世界にひたるだけのやり方ではなくて、あなたのターゲットとする生徒さんの生活パターン・行動パターン、立地条件、人の流れ、交通手段、移動手段、フラダンス的なものに飢えている層か、飢えている人たちのいる地域なのか・・・あとは配布する側の体力や動員できる人的なパワーなどを勘案しながらということになります。
いずれにしても、商売(あきない)として捉えたら、人対人です。さらに口コミや応援してくださる人との間も(当然)人対人です。
コミュニケーションが基本にあるということを外さないようにしてください。